小岩で痛みの少ない治療を提供する歯医者。噛み合わせを重視した高度な治療を行います。

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ゴシゴシ歯磨きがあなたの健康を損なっている!?

-2018年01月31日-

 

いつも当院のブログをお読みいただきありがとうございます。

 

私たち人間がいつまでも健康な人生を過ごすためには歯の健康が必須です。なぜかというと、歯がなければ硬いものなどを中心に食事もままならなくなり体力が落ちます。また噛むことが減ると脳への刺激が減り認知症などになるリスクが増えます。さらにお口の中にいる歯周病菌は、心筋梗塞や脳卒中、がんや糖尿病など重大な疾患を引き起こすこともわかっています。実際に人生の諸先輩方も人生の振り返りアンケートで「歯の定期検診をしっかりと受けていれば良かった」と回答されている方が多いようです。※過去のブログを参照ください。

 

長寿大国といわれているわが国日本の高齢者の歯は、残念ながらボロボロな場合が多いという事実をご存知でしょうか?世界でも有数の豊かさを誇る日本において、一体なぜ高齢者の歯がここまでボロボロになってしまったのでしょうか?今日はその原因について考えてみたいと思います。

 

歯を失う原因には大きく「虫歯」「歯周病」の2つがあります。特に歯周病菌は、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かし歯を失う原因となるだけではなく、脳卒中や糖尿病、心筋梗塞や肥満、アルツハイマーなどの様々な疾患の原因になるという研究結果が出ており、人間の健康や生命に重大な影響を及ぼします。

 

これらの原因となる「虫歯菌」と「歯周病菌」は、人間が食べる食物のカス(特に糖分)をエサにして増殖していきます。これらの菌が増殖してくると「プラーク」というネバネバした物質になり歯にこびりつきます。私達はそれらの菌を取り除くために毎日「歯磨き」をしていますが、実は日本人の多くが間違ったやり方歯磨きをしてしまっているのです。

 

私たちは、親や学校からこのように教わってきませんでしたか?1日3回、食後にはきちんと歯磨き粉をつけて歯を磨きましょう実はこの理想的に思える習慣こそ、日本人の歯を傷めていることをご存知でしょうか?

 

私達の歯は、食事をしたあとリンやカルシウムなどの成分が溶け出して柔らかくなります。通常は唾液が溶け出したリンやカルシウムを元に戻す働きをしてくれるため、時間が経てば自然にもとの状態にもどります。しかし唾液で修復される前のタイミングでゴシゴシと磨くと、歯の表面が削れていきますし唾液も外に流されてしまいます。しかもその際研磨剤入りの歯磨き粉を使うと余計に歯の表面が削られてしまいます。結果として歯の表面が少しずつ削られ傷んでいきます。

 

とはいえ、食事によってお口の中がずっと酸性のままだと歯にとって良い状態ではないので、うがいをしたり歯磨きをすることが悪いことだとはいえません。ただし、食事の後の歯の状態はデリケートであることをしっかりと自覚し、ゴシゴシ磨きを控えたり研磨剤入りの歯磨き粉を使わないなどの配慮が必要です。

 

私たちがいつまでも健康な歯を保つためには以下の2点が必要です。

 

 

①口腔内を清潔に保つ

 

②唾液を沢山分泌させ、歯の表面に行き渡らせる

 

口腔内を清潔に保つためには正しい方法でブラッシングをおこなうことが重要です。またブラッシングだけでは完全に汚れは落ちないので、フロスや歯間ブラシなどを使って隙間や溝などを清潔に保ちましょう。また歯ブラシですが最低1ヶ月に1回は交換しましょう。同じハブラシを長期間使い続けると雑菌が繁殖しとても不衛生な状態になります。

 

また、殺菌作用と修復効果のある唾液をたくさん分泌させるためには「舌回し」という運動が有効です。やり方ですが、口を閉じ、歯ぐきに沿って、舌を左右回り両方にぐるぐると回します。詳しい方法についてはインターネットで調べると出てきますので、そちらをご参照ください。

 

繰り返しになりますが、正しい口腔内ケアをおこない、健康な歯を保つことが健康寿命に直結します。いつまでも元気で充実した人生を過ごしたければ日本人はもっとそのことを強く認識すべきだと思います。私たち歯科医療従事者もその事実をしっかりと患者様に伝えて、皆さんの健康を支えていくことが使命だと思っております。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。